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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真北野香苗

冬のイベント、体と心の関係


2024年も残すところあとわずか。



今年もあっという間の1年でした。


皆さんにとっては

どんな1年だったでしょうか。

そして、2025年は

どんな1年にしたいでしょうか。


今回のブログでは、

この時期のお楽しみ(クリスマスや年末年始)とからだ・こころの関係について考えていこうと思います。




【この時期のあるある話】


あるある①

お楽しみがあると、それに向けて、

『がんばるぞっ!』という

気持ちになりませんか??


日本人の場合、残業してまで一気に終わらせるぞ!と3度の食事も忘れ、睡眠不足を削ってまで頑張る方が多いかもしれませんね。


あるある②

大掃除で部屋がカオスに!?

どこから手をつければよいのか、

途方に暮れる方も。

そもそも、掃除をする気力がでない方もいるかもしれません。


あるある③

受験生は、試験が迫ってきて

落ち着かない時期。

受験ストレスが非常に強くかかってくる時期ですね。


逆に、推薦等で解放され気が緩み

不規則な生活リズムになってしまうお子さんもいるかもしれません。




【年末年始と健康の関係性】


そもそも12月は「師走」とも言うように、師が走り回るほど忙しくなることを指すといわれています。


昔とは違う意味になりますが、

現代人はとにかく!

いろいろなことで忙しい。


お楽しみや

年明けの受験等に向けての

「不規則な生活」「睡眠不足」「ストレス」の数々。


食事を食べない時間があったり、

ドカ食いしたりで偏りが生じ、

体に必要な様々な栄養素が、

簡単に不足していきます。


お楽しみで興奮していたり、

ストレスで体に負荷がかかっていると、

自律神経の交感神経が強く働いてしまい、


寝なくても平気

→ 睡眠不足の蓄積

→ 自然と眠れなくなる

というような

悪循環に陥る可能性が高くなります。



それから、12月は、

1年で最も日が短い

「冬至」もあります。


日が短いということは、

朝は寒いし暗いので、

なかなか起きられないし、

夕方も既に暗いので、

私たちが日光に当たれる時間が

非常に短い。


私たち人間は、

日光(特に朝が重要)にあたることで

◇「ビタミンD」

◇「セロトニン(幸せホルモン)」

を作ることができます。

また、

◇「コルチゾール(ストレスホルモン)」

の夜間に出る量を減らしてくれます。


ビタミンDの働きは、

・骨を丈夫にする

・免疫機能を調整する などがあり、


セロトニンは、

・幸せ、楽しいといった精神を安定させる

・「メラトニン(眠りのホルモン)」を作る元となる。


コルチゾールは、

抗ストレス作用などがあり、

私たちを奮い立たせてくれるような働きがあります。

(なので、夜は眠るためにも少なくなるのが理想)



いずれも私たちの体や心に必要不可欠なものです。


ですが、日の短い冬では

日光に当たる時間が少なくなりがちだったり、

朝寒いし暗いし気力が起きないし、

夕方近くになってやっと体が活動的になる。

ということになってしまい、

いろいろなバランスが崩れやすい時期です。




【女性や子どもは特に要注意!!】


そもそも栄養が不足しやすい

「女性」「子ども」


女性は、

月経、妊娠・出産授乳などで

血液が失われやすく、


子どもは、

からだの成長や活動に

非常に沢山の栄養素が使われているため、


鉄不足、エネルギー不足、低血糖などに

常にさらされていて、


手足の冷えが非常に辛い、

朝起きられないというのも、

実は関係していたりもします。


また、

「部屋を片付けられない」

「気力が起きない」

というのも、


性格ではなく少なからず

女性・成長期といった特徴や

栄養が関係していることがあります。



もちろん、これだけではないのですが、

お楽しみや年末年始を

元気にパフォーマンス高く過ごすためにも、

特に女性や子どもは、

気を付けてほしいことがあります。




【気を付けてほしいこと】


1.私の体は大丈夫だから、と過信しない


お楽しみに向けて、目標に向けて、

がんばれば頑張るほど、

実は、身体にはストレスがかかり、

ストレスホルモンであるコルチゾールが

ドバドバ出てしまいます。


コルチゾールは、先ほど説明したように

身体を奮い立たせてくれますが、

同時に

「免疫抑制作用」もあるため、

過剰な分泌は体の免疫力低下を招いてしまい、


結果的に、

大切な日に風邪で寝込んでしまった。。。

という事態にもなりかねません。



2.「食事」を忘れずに食べる。


ついつい、甘いお菓子で

済ませてしまうことが多いこの季節。


ケーキ、チョコレート…

イルミネーションと合わせて

甘い甘い誘惑が盛り沢山です。


どうか「甘いもの」だけで、

食べることを済ませないでください。


ビタミン・ミネラル不足の原因となり、

隠れ貧血をより加速させ、

肌トラブル、不眠、食欲不振にも繋がります。

疲労感、イライラ感、甘いものへの欲求が止まらないといったことにも非常に関係がありますよ。


お楽しみを存分に楽しむためにも、

普通の日には

1日3回朝・昼・夕の食事から、

糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの栄養補給を。


時にはサプリメントも使いながら、

ビタミン、ミネラル

を体に補給することを忘れないでくださいね


食欲がなく量をなかなか食べられない、

という場合には、

一度にがんばると逆に不調となることもあるので、

『補食』を上手に使って、

“ちょこちょこ食べ”で

少しずつ食べられる体を目指してください。



3.朝に注目する


冬の朝=…つらい。

と感じる方が多いと思いますが、

やはり、「朝の光」「朝食」「午前中の活動」を大切にしてほしいです。


仕事や学校でなんとかやっと

体を動かしているかもしれませんが、

「朝食」が抜けていると、

身体はストレス状態となります。


ただ、

朝起きれなくて、時間がなくて

朝食なんて食べてられない、

そもそも食欲がない、

という声を何度も耳にします。


なので、そもそも朝起きるために…

・部屋を暖める

→起床30分前にタイマーで暖房ON

・光を浴びる

 →起床時間にタイマー付きライトON

・すぐに口に入れられる物を用意

 →枕元にスープやみかんを置いておく


といった方法はいかがでしょうか。


朝食の内容については、

・糖質+タンパク質を意識する

  →おかかおにぎり、鮭おにぎり、温玉ご飯、鮭茶漬け、卵サンド、フレンチトースト、きな粉ご飯、きな粉フレンチトーストなど

・少食の方は、体の様子を見ながら、

前の日よりもプラスひと口で少しずつ増やす。

・そうでない方は、少なすぎないか量の確認を。

 →「コンビニおにぎり1個だけ」

「コンビニの卵サンド1パックだけ」

では、午前中の活動に必要なエネルギーやタンパク質等が足りていません。



4.便利な物を頼りつつも、それだけに頼りすぎない


最近、

「食事内容が、サプリメントだけ」


という方をよく見かけます。


意識して、サプリメントで

とある栄養を補っていたとしても、


基本的な食事がとれていなければ、

そもそもの体や心を作る材料が足りないですし、

意味がありません。

非常にもったいないです。


栄養素に関しての知識を得たのなら、

その効果を発揮させるためにも、

「食事」に”プラス”してほしいです。



また、

「総菜」も便利ですね。

買ってすぐ食べられます。


買ってすぐ食べる、にひと手間加えるだけで、

ちょっとした栄養補給になりますよ。


ひと手間に便利な食材としては

かつお節、粉がつお、すりごま、あおさ粉、青のり、桜エビなど


乾物食材を常備しておくと、

案外何にでも混ぜることができて、

栄養ちょい足しに便利です。


お好み焼きやたこ焼きコーナーにある食品ばかりですね。


小さなお子さんがいらっしゃる方は、

お子さんの粉ミルクやフォローアップミルクの粉を

ちょい足しで食事に足してみるのも

結構便利です。




【さいごに】


冬はそもそも日照時間が短いので、

誰もが鬱々としがちな時期です。


クリスマスや年末年始を楽しんだり、

年明けの目標に向かって

パフォーマンス高く挑むためにも、

自分の体に向き合ってほしいと思います。


体というのは、

自分が思っている以上にストレスを感じ、

一生懸命に働いてくれています。


一年を締めくくる

この大切な時期に、

忙しい毎日の中でも、

できることから少しずつ始めてみませんか?


小さなことから始めて、

自分にとって心地よいペースで、

この冬、自分自身を大切にすることで、

より輝く未来を手に入れたいですね♪




【がんばりやさんなあなたへ】


そもそも、

このブログを最後まで読んでいただいた方

というのは、

栄養に対して興味を持ち、

非常に頑張り屋さんな方だと思っています。


栄養にストイックになりすぎることも、

実は知らず知らずのうちに

ストレスになってしまうこともあるので、


「自分にご褒美をあげよう」

「ちょっと一息ついてみよう」

という気持ちも案外大切だったりします。



「食事」は楽しんで食べてほしい。


コンビニやスーパー、インターネットで

食材を自由に選べて

便利な時代だからこそ、

食以外にもお楽しみや忙しさが

溢れているからこそ、


『「食」は楽しむもの』


という大切なことが、

大人から子供に伝えられていないなぁ。

そもそも大人が楽しめてないもんなぁ。


と感じる日々です。



最後までお読みいただき

ありがとうございました!


とにかく、

未来に向けてできることを、

私にできることをがんばるぞー!

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