9期アドバイザー六角はち美です。
本日もブログにお立ち寄りいただきありがと
うございます。
とても嬉しいです。
お母さんの気づき
私はこれまでのブログにも経緯を書かせて頂
きましたが管理栄養士の立場を利用しながら
一般病院で働きながら、全く栄養不良だと自
覚のない子育てママ達にどうにか気づいて貰
おうと活動をしています。
ただ勤務している病院は産婦人科と小児科さん
んなのでママさん達とはお子様の食事の相談
に来ていただくタイミングでお話ができると
言う形です。
なので勿論お子様の食事の悩みにしっかり寄
り添ってからの話になりますのでいつもチャ
ンスを伺っています。
私の中で栄養の不足を感じる言動があったお
母様には、チャンスと思ってすかさず問いか
けをして何かしらの気づきをもっていただく
努力をしています。
その時にただ「お母さんはちゃんと食べてい
ますか?」という問いかけをしていたときは
全然上手くその後へ話を進めることができま
せんでした。
なぜなら答えは大抵「食べてます!」なので
す。
その後に色々問いただすのはあまり気持が良
くないのでそう答えられてしまうとさすがの
私も「そうですか~ママさんお忙しいと思い
ますので一般的には朝ご飯や昼ご飯が軽くな
りやすくてたんぱく質等の栄養不足になりや
すいので甘い物が欲しくなったり、コーヒー
を欲するようになったらちょっと注意して下
さいね!」と一気に伝えるのが精一杯です。
ここで何かしらに引っかかって、相談に繋が
る時もありますが数的には多くない印象です
魔法の言葉
その中で私が見つけた「キーワード」がある
のでシェアさせて下さい。
それは2つありまして、お話をしながらどっ
ちかなと見極めて発していますが、
割と100発100中お母さんに引っかかり
を与えている印象です。
それは【しんどく無くなる】という言葉と
【甘い物ばっかり欲してきちゃうんですよ】
という2つの魔法の言葉です!
栄養が不足すると、メンタルが落ちたり、不
安になったり、うつっぽくなってしまうこと
もあるという言葉を掛けたときよりも、
【しんどい】という言葉の方が、栄養不足の
人は反応するし、しんどいの言葉の中に「頑
張っているのに、いっしょうけんめいやって
るのに」という意味合いが無意識にイメージ
として乗っかるから認めやすいのかなと感じ
ています。
ママ達に「こんなふうに食べていくとしんど
くなくなって来ることが多いんですよね!」
といった後に「そういう方って甘い物を欲し
たくなったり、夕方に料理作るパワ―がなく
てコーヒー飲んだりしがちなんですよね~」
という感じで、その方に対してそうなってま
せんか?というよりこういう風に食べる方っ
てこういう感覚になりやすくてこうなってい
くんですよね~なんて一般論的に話していく
と大体ママの方から「なってます~!何々な
んで解るんですか?私のことです~怖い!」
「毎日そうなるんですよ私~」とそんなまる
で占い師にでも的中されたかのようにすっか
り信頼して聞いてくれる体制に変わることが
本当に多くて、【しんどい】ってママ達が口
には出さないかも知れないけど言いたい言葉
の1つなんだろうなと感じています。
きっと頑張っている人ほどそうですよね。
なので、最近ではご飯食べていますか?の問
は意味が無いので封印しています。
そもそもどれ位、何をたべればちゃんと食べ
ていることになるのか知っている人はとても
少ないです。
大抵、太っている=食べているというイメー
ジになるようなので、皆さん自分の事を大概
太っていると思い込んでいる場合が多いので
答えが「食べている」になってしまうのですよ
ね。
人は自分で気づきを得たときに必ず変化が起
きます。
そして何かを得たいとはっきり思えたときに
人は行動を本気で変えるようになるそうです
だからこそ、人に言われるよりも自分でハッ
と気づく事、私達はここの言葉を常に模索し
ていかねばならないのだなと思っています。
まだ経験値が浅い私が見つけた言葉は【しん
どい】と【甘い物欲するようになる。】でし
たが、きっと皆さんの中にもこんな言葉がた
くさんあるのではないかな?と思います。
栄養を伝えていくときって絶対的に栄養の知
識は必要ですが、その先のひっかかりを持た
せる力がとても大切だなと本当に現場で実感
するのです。
関心が無い人に関心を持って貰う
栄養とか、食の話に興味がある人に対してな
ら、乱暴な言い方で言うと、どう話しても
ちゃんと聞いてくれるのですよね。
でも私達がお話したいのは栄養や食に対して
関心も無く、美味しいからとか食べたいから
とか、安いから等の理由で食生活を送ってい
る方々に対してなんですよね。
そういう方は、自分から栄養の話の場所に足
を運ぶ事なんてまず無いと思います。
好きなタレントさんやアーティストさんの言
うことだったら聞いてくれるかも知れません
が、私のような一般の人の栄養の話なんて全
く聞く耳も持ってくれません。
でも放っておけないし放っておきたくない。
お節介と言われたらそれまでなんですが、高
齢者の栄養相談をしていると凄く感じるので
す。
あぁ、こんな年齢になって食べる楽しみを奪
っていいのだろうか?と。
もっと自分が若い頃は、そんなことまで考え
てはいなかったのですが、自分の父親も高齢
となり、お薬とは無縁の生活をしていたので
すが、年々お薬の量も増え、食事に関する制
限が増え、大好きだった物ほど食べられない
生活を送っているのを見ていたら、だんだん
相談者さんの家族の気持ちを感じる様になっ
てしまったのです。
それと同時に、私は成長期の子供を育てる母
となり、子供の友達の食事状況を見聞きする
ことも増え、小さい頃からの食事内容や環境
そして生活習慣がどれだけ成長と共に差を作
っていくのか身をもって感じているのです。
そうして私の中に自然とできた方程式が、幼
ないころから食生活をいい状態にしてあげる
と自然と身につき、高齢者になったときにも
極端な食事制限はしなくて済む!
こんな簡単に上手くいくかなんて解りません
エビデンスがあるわけでもなく、自分なりの
勝手な方程式ですが、ただ、、、お料理が好き
だったり、美味しいものを食べることが好き
な親御さんの家庭より、お料理が嫌いとか、
食べる事に興味がないという親御さんの家庭
の方が栄養不良からくる問題が多いように感
じるのです。
ここで1つやっぱりなと思えた1例を聞いて
下さい。
ある3歳離れた姉妹がいました。お姉ちゃん
には育児本を読んで、小さい頃には甘い物を
覚えさせないように果物はなるべくあげない
ようにしていたそうです。
そして咀嚼させることが虫歯の予防に
なるからとおやつにも堅パンなど固い物を
選ぶようにしていたら、
気づいた頃には果物を出しても食べない子に
なってしまっていたそうなのです。
勿論堅いものは得意!
実は、幼稚園になっても家では本当に薄味で
徹底していたので味の付いた物が苦手になっ
てしまい外食も困っていました。
しっかり成長していたけれど食べられない物
が多いのも困るなと思い、妹さんには小さい
頃から果物が日常にある生活をしたのだそう
です。
すると面白いことに、果物が大好きな子にな
った反面、今度は硬いものを食べなくなって
しまったのだそう。(堅パンもあげてなかっ
たそうです)
これはとても極端な一例ですが、我が家でも
感じることがありました。
我が家では、毎年5月になると梅ジュースや
赤しそのジュースを作るので、お客様が遊び
にいらしたときには必ずお出しするのですが
ここに毎年大きな差を感じるのです。
娘は小さい頃から飲んでいたし、作ることも
良くお手伝いしてくれていました。
そのせいか、毎年の楽しみにするくらい大好
きな飲み物なのですが、お友達の中には一口
飲んで、うえっと出す子が必ずいるのです。
最初の内は、好みがあるよね!なんて思って
いたのですが、毎年何人も見ていくと共通点
としてまず、家で飲んだことがないという事
と、普段から甘いジュースを飲む傾向が強い
子、そしてお菓子は市販の甘い物が大好きで
あるということでした。
これ本当にそうで、面白いくらいでした。
本当に小さな頃からの食環境という物は味覚
や嗜好に大きく影響をもたらします。
だからこそ、親御さんが元気で無くてはなら
ない。
お母さんがしっかり栄養が満たされていない
と、イライラや落ち込みをするだけでなく、
甘い物や塩辛いものを好み、食卓に自然とそ
ういうものが増えていきますから、子供達も
日常にある物に慣れ親しんでしまいます。
こうした負の連鎖を断ち切るために本当に
1日1日ママ達とお話出来る時間を大事にお
仕事しているつもりです。
魔法の言葉を2つ使うことでどうにか、栄養
に関心の無いママにどうにかハッとした瞬間
を沢山沢山作っていこうと思っています。
皆さんが使っている栄養への気づきを与える
魔法の言葉もよかったらコメント欄から教え
て下さい。
どんどん広がっていくことを信じて明日も栄
養相談の時間を大切にしたいと思います。
長々と最後までお読み下さりありがとうござ
いました。