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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真尾崎由貴

30代ママ、体力がついた食事のとり方

5月5日は「お母さんに感謝する日」だった?


先日、5月5日は「こどもの日」でしたね。


4歳の娘が歌を披露してくれました。


♪屋根より高い こいのぼり 大きい真鯉は

♪おとうさん 小さい緋鯉は子どもたち~~


この『こいのぼり』のうた。


なぜ「おかあさん」が出てこないのか

気になったことはありませんか?


ちなみに、緋鯉は赤い鯉のことだそう。


赤色のこいのぼりは、

おかあさんではないのですね。


合田道人さんの著書『童謡の謎』によると


「おかあさん」が出てこない理由は

お母さん、いつもありがとう”と

子どもが感謝するため、らしいです。


実はむかし、端午の節句(5月5日)は

女性のために豊作祈願をする日だったとか。


というのも、明治30年から昭和40年代ごろまで

田植えは女性の仕事だったと言われています。


そのころ稲作は機械化されていませんので、

すべて手作業で行われていました。


水を張った田んぼに入り、腰をかがめて

一束ずつ苗を手で植えていく作業は、

かなりの重労働です。


生きるために大変な仕事をする母親にむけて、

「頑張れー!」と声を張って

父親と一緒に応援する子どもの姿――。


そんな父親と子どもたちの様子を

表現したのが『こいのぼり』のうたで

母親は出てこないのだそうです。


現代のお母さんも自分のことより仕事や

子育て、家事などに時間を割いているひとが

多くいらっしゃるかと思います。


世の中のお母さま方、

どうかご自身をいたわってくださいませ。


いつも疲れていた私が夜活できるほど元気になった


さて、この流れで本題に入りたいと思います。


わたしは4歳児の母です。


先ほど「自分をいたわって」と伝えましたが


以前のわたしは、自分をいたわることの意味が

よくわかっていませんでした。


ですから、いつも疲れていたように思います。


たとえば、

仕事を終えて保育園に子どもを迎えに行き

家に帰って、夕食の準備をして食べさせる。


それがわたしのルーティンです。


しかし、夕方になると

立っていられないほどに体がだるかったり

なぜか気持ちが焦って、イライラしたり…。


ひどいときは家に帰って、とりあえず

子どもが食べる分の食事を机に並べたら

「ご飯食べてよー」と声をかけてソファに

倒れこみます。


「もう何もしたくない」と思いながら

2時間ほど仮眠をとっていました。


「もっと体力があれば……」と

自分の至らなさに落ち込む日々。


どうにかしたいと考えていたのです。


そうして、分子栄養学に出会い

自分にあったケアの方法を学んだ現在は

夕方も動けるようになりました。


今は子どもと一緒に夕食を食べたり

夕方以降、家事をしたりする元気もあります。


日中の仕事のときの集中力も

高まった気がしています。


また、子どもを寝かしつけたあとに

1日2時間くらい夜活できるほどには

体力がつきました。


夜活では本を読んだり、話題のアニメを

見たりして楽しんでいます。


わたしが分子栄養学を学んで

よかったと思う場面です。


いつも疲れている理由は「エネルギー不足」


ここまで読んでくださった方は

以前のわたしと同じように


▢体力がないと感じる

▢家族が風邪を引くと、自分も風邪を引く

▢寝たはずなのに朝起きて体がだるい


といった経験のある方でしょうか。


もしかして

こういう項目にも当てはまりませんか?


▢朝食をあまり食べない

▢食事の準備や片付けが好きではない

▢食事より仕事や子どものことを優先しがち


当てはまる方は、わたしと同じように


エネルギー不足」の傾向がありそうです。

(エネルギーはカロリーのこと)


わたしは以前、毎日

プロテインを飲んでいました。


健康のためにと思っていましたが


もともと胃腸が強いタイプではないので

それを飲んだあとは、胃が重たく感じて

固形物を食べられなかったんですよね。


学生時代の朝食は

菓子パンや食パンでしたし、


そもそも朝は食欲がなくて

食べたほうがいいとわかっていても

あまり食べていませんでした。


また、日中は仕事や子どものことを優先して

自分が食べることを後まわしにしがちです。


食べないほうが仕事に集中できる

といった感覚もありました。


ところが、食べない、もしくは食べる量が

少なかったことで、からだの必要とする

エネルギー量が十分でなかったため


寝たはずなのに朝起きて疲れていたり

夕方に充電がなくなったように

動けなくなったりしていたのです。


エネルギー不足で「低血糖」になっていた


食べない(食べる量が少ない)と

からだに負担をかけることになります。


わたしの場合は、食べる量が少なく

低血糖」が起きていたことによって


・急激な疲労感におそわれる

・焦燥感があったりイライラしやすい


といった症状に悩まされていました。


低血糖とは、血液内の糖(エネルギー源)が

少なくなっている状態を指します。


低血糖が起きると、人によっては

「頭痛」「めまい」「パニック発作」「動悸」

「ふるえ」などの症状が出る方もいるそう。


そもそもエネルギーは

食べた物からつくられます。


それが消費され、底をつくと

次は肝臓にためられていたエネルギーの元が

エネルギーに変えられて使われます。


そのエネルギーもなくなると、

からだはさまざまなホルモン物質を放出して

全身の脂肪や筋肉の組織を少しずつ分解し

エネルギーを生み出す――。


脳を守るため、わたしたちのからだは

このような仕組みになっているそうです。


以前のわたしのように、そもそも

食べない方、食べる量が少ない方は


食べ物から得られるエネルギーが少なく

なってしまいます。


そういう方はすでに皮下脂肪や

筋肉の量が少ないかもしれませんね。


それらが少ないということは

予備のエネルギー源がないと言えます。


食べ物からエネルギーがつくられない、

予備のエネルギー源もないということは


「低血糖」になってしまいやすいそうです。


食べないほうが集中できるのはなぜ?


以前のわたしは

「食べないほうが集中できる」

と感じていました。


このとき体内は低血糖状態になっていて

血糖値を上げるアドレナリンという

ホルモンが分泌されていたのだと思います。


つまり、エネルギーの枯渇が

起きているにもかかわらず無理やり

からだを緊張・興奮状態にさせることで


集中力が高まったり、空腹のピークを越えて

空腹感がなくなったりしていたようです。


食べずにパフォーマンスを上げる方法に

味を占めてしまうのは危険だと思います。


なぜかというと、低血糖が起きて

アドレナリンが過剰分泌されることで


「急激な疲労感」「頭痛」「めまい」

「動悸」「ふるえ」「パニック発作」などを

引き起こすと言われているからです。


また、「あまり食べていないのにすぐ太る」

という方はいませんか?


わたしの家族がそのパターンでした。


その家族は、食べないことと多忙による

ストレスによって筋肉が減っていたようです。


なぜ筋肉量が減るのかというと


ストレスを感じるとストレスホルモン

である「コルチゾール」が放出されます。


食べないこと自体もからだにストレスです。

低血糖になることでもコルチゾールが出ます。


そのコルチゾールにはいくつか働きが

ありますが、その一つとして筋肉を分解し

エネルギーを生み出すという役割があります。


つまり、コルチゾールの過剰分泌によって

筋肉が細くなってしまうのだそう。


筋肉は糖を取り込み、血糖値を

コントロールすると言われていますので


筋肉が細くなると食後の血糖値が急激に

高くなり、インスリンの過剰分泌が起きて

しまうらしいのです。


インスリンは脂肪の合成を

促進する役目も担っています。


そのため、脂肪がつきやすくなるのだとか。


そういった方もこれからお伝えする食事の

とり方で悩みが軽くなるかもしれません。


食事のとり方、ポイントは3つ


それでは、わたしが夜活できるほど

元気になった食事のとり方をお伝えします。


①   分食して、空腹時間を減らす


「分食」とは、1食分の食事量を

分けて食べる方法のことです。


わたしは1日5食の生活をしています。


まず7時くらいに朝食を食べます。しかし

完食できないため、10時くらいになったら

食べきれなかった分の朝食をまた食べます。


だいたい13時におなかが空いてくるので

昼食をとって、そのあと15時くらいに

ちょっと早めの夕食を食べます。


そして18時ごろ、娘と一緒に

もう一度夕食を食べています。


この食べ方によって摂取エネルギーを

増やすことに成功しました。


また、空腹時間が短くなるため血糖値が

安定しやすくなるという効果もありました。

(リブレを使って検証済みです)


②   毎食たんぱく質をとる


分食する際、気をつけたいのは

糖質過多にならないようにすることです。


食事の優先度が低いこともあり、油断すると

おにぎりのみだったり、手軽な冷凍パスタ

だったり、糖質に偏った食事になりがちです。


そうなると、血糖値の乱高下が起きて

体調を崩しやすくなるので、毎食、

卵や肉、魚も食べるよう意識しています。


たんぱく質の食べる量を増やすだけで

筋肉量が増えるといった研究結果もあり、


筋肉を増やすためにもたんぱく質を

意識して食べています。


この食事法を続けて1カ月が過ぎますが

実際に0.3㎏ほど体重は増えました。


動ける時間が長くなったので

増えたのは「筋肉」だと見ています。


③   食後に軽く運動をする


食後高血糖を防ぎたいのと筋肉量を増やす

目的で食後に軽い運動をしています。


激しい運動だと、エネルギーが消費され

すぎて低血糖になってしまうため


激しくない運動にするのがポイントです。


わたしはいつも朝食後にラジオ体操を、

昼食後にYouTubeを見ながら10分程度の

少しだけ息が上がる運動をしています。


「血糖値を下げる 運動」と検索すると

出てくるので、興味のある方は見てみて

くださいね。


今回、わたしの実体験をもとにお伝えした

食事のとり方で元気になるお母さんが増えて

そのご家族の笑顔も増えますように!


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