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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真中村まり子

~分子栄養学を1番伝えたいのは~

4月も下旬となり、

北海道にもやっと桜が咲きました。


みなさんの町の桜は、

もう散った頃でしょうか。

ここ数年、私の住む町は風が強く、

あっという間に散ってしまいます。

儚いですね。

今年も散る前にゆっくりお花見ができ、

無事に春を感じることができました。


前回のブログで私の長い経過を書きました。

そして、

私が分子栄養学を学ぶ理由の中でも、

1番のモチベーションになっているのが、

育ちざかりの娘を

私の糖質制限に巻き込み、

発達特性を悪化させてしまったことです。


8期の『妊娠と栄養』という講座。

その中で、

わたしにとって衝撃的だったのが、

母体のコルチゾール過剰によっておこる

胎児への影響でした。


母体のコルチゾール過剰は、

胎児の大脳辺縁系に作用し、

  • 脳の構造変化

  • 神経伝達障害

  • 神経炎症

  • HPA軸の反応性過剰

  • 認知障害

  • 感情障害

など、たくさんの影響があります。


当時の私は繰り返す血糖値スパイクで、

低血糖症状に悩まされていました。

常に家族に気を遣い、

ストレスを感じる環境でもありました。

夫と急にケンカするようにもなり、

漠然とした育児への不安も

日々増していたようにも思います。


妊娠初期は切迫流産で自宅安静、

後期は切迫早産で入院しました。

妊娠期を通して頻回な子宮収縮があり、

散歩もままならない状態でした。

体重増加を指摘され、

1度は体重が減少したこともありました。


今思うと、

コルチゾール過剰だったのですね。

鉄欠乏で鉄剤の処方も受けていました。

肌もかさつき、赤ら顔。

おそらくビタミン、ミネラル、

脂質もたんぱく質も。

何もかも不足だったと思います。


出産時は、

早朝の破水から始まり、

陣痛になったのは翌日。

やっと進んだと思ったら『子宮頚管強靭症』

赤ちゃんの頭部が見えているのに

子宮頚管が広がらず進まない。

頭部を圧迫しているので、

Drがお腹を押して赤ちゃんを押し出す

クリステレル圧出法で出産。

出血が1リットルを超えました。

けれど、輸血ではなく栄養剤の点滴でした。

この分娩経過からは、

亜鉛不足と更なる鉄欠乏が。


この講座にある、

胎児へ悪影響を与える因子が

すべて揃っていました。


この時でさえ、

一般的に身体に良いとされることは、

これでもやっていたのです。

巷の健康法がいかに根拠のないものか、

残念でならないです。

けれど、

それは今も変わらずありますよね。


そして、産後は母乳がたくさん出たので

完全母乳で育児をしました。

黙っていても母乳が出る状態。

こんな経過を辿った私の母乳は、

低栄養の薄い母乳だったでしょう。


そして、

つい先日の土屋先生の講座にもあったように

離乳食は当時の指導に沿って作っていました。

鉄欠乏、ビタミンD不足。。。

何もかもが不足。。

不足不足の人生ですね(泣

しかも娘まで(>_<)


それなのに、

娘が中学生の時に私が糖質制限を始め、

1年程続けました。

成長期の大切な時に、

エネルギー不足な身体にさせていたのですね。

メンタル不調、

集中力がない、

朝が起きられない、

時間が守れない、

優先順位がつけられない、

片づけられない、

などなど

挙げればキリがないほどに、

いろいろな特性が

目につくようになりました。

それでも急に受験勉強をやりだし、

1日20時間も。

止めてもやるようになり、

これで自律神経はますます乱れまくり。

糖質制限をやめても時すでに遅し。

志望校に合格したものの、

周囲のお友達と自分との違いに、

娘も遂に悩むようになりました。


娘は高校2年生の時に、

自分の特性について受入れていました。

きっと全ては話してくれていないだろうし、

私にはわからない苦労や悩みが、

いろいろあったと思います。

今は留学し離れて暮らしていますが、

どんな食生活を送っているのか、

心配にもなります。


早くこの分子栄養学を知りたかった、

という気持ちでいっぱいです。

けれど、当時はまだ安藤先生でさえも、

分子栄養学に出逢っていなかった頃ですね。

今こうして学べているだけでも

感謝しなきゃと思います。


発達障害の児が増えている現状を

何とかしたい。

我が家の経験は無駄にしたくないです。

様々なダイエット法が蔓延し、

低栄養の女性が増えています。

子どもたちや

若い女性たちに特に

食事の大切さを伝えていきたいです。


今回も読んでいただき、

ありがとうございました。


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