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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真毛利有香

2時間ドラマにみる栄養不足


皆さまこんにちは!

分子栄養学アドバイザーの毛利有香です。

いよいよ今回のブログが最終回となりました。


一年間お読みくださった皆様、本当にありが

とうございました。


今日は最後ということで、思い切っていつも

自分が考えていることを書きたいと思います。


趣味の2時間ドラマ


渡瀬恒彦さんと萬田久子さんのファンです。

そのため、普段はあまりテレビを見ませんが

、このお二人が出演する2時間ドラマの再放

送は、たまに見ることがあります。

2~30年前の萬田久子さんの髪型やファッ

ション、渡瀬恒彦さんの細部にわたる渾身の

演技に引き込まれています。

そんなドラマに毎回登場するのが、か弱く美

しい不幸を背負った女性。

一人で見ると暗い気持ちになりますので、夫

に無理やり付き合ってもらい、二人で誰が犯

人かを推理したり、ドラマに出てくる観光地

やホテルをチェックするのも楽しいのです。


ストーリーに出てくる人の特徴


ドラマを見ていると、思わず「そこへ行っち

ゃダメ!」とか「その人とは関わらないで!

と声を出したくなるような場面が多いです。


例えば、腹黒い人の話を信じてしまう、夜中に

神社へ呼び出されて行ってしまう(揉み合い

になり、悪意なく相手を階段から落としてしま

うパターン)、ダメ男と別れない・・・

早い段階で相談すればいいのに、と思ってし

まうこともしばしば。

よく登場する女性に共通する特徴を上げてみ

ましょう

  • 子供のころから苦労が多い

  • 口数が少なくコミニケーションが下手

  • 相談できる人がいない

  • 相談できる人がいても相談しない

  • 押しに弱く断れない

  • とっさの判断ができない

  • 顔色が悪い

  • 細身で体力がない

  • すぐ諦める

  • 声が小さく覇気がない

これらの様子から、栄養の偏りや隠れ貧血

血糖が予測できます。

「子供のころから苦労が多い」ということは

、もしかしたら幼少期からストレスが強く過

緊張のため、胃腸の働きが抑制され栄養の吸

収がうまくいっていなかったのではないか、

つまりその頃から栄養不足でなにかしら不調

があったのではないでしょうか。

例えば勉強に集中できないとか、疲れやすい

、友達とうまく交流ができないなど。

このようなことからも悩むことが多く、副腎

疲労にも繋がりそうです。


副腎は炎症を抑えたり、血糖や血圧を維持す

る大切な臓器。慢性のストレスで疲弊してい

れば、血圧や血糖を上げることができず、朝

は起きられないので学校も休みがちというこ

とにもなりかねません。


低血糖を起こしてしまい、不安感が強くなっ

たり、強い疲労感や眠気、言葉が出ないとい

ったこともあるかもしれません。これらは将

来にも、なにかしら影響を与えそうです。

神経伝達物質の材料である鉄が不足していれ

ば、自己肯定感は低くなり自信がなく、自分

の意見が言えない、嫌われるのが怖くて断れ

ないということもあるでしょう。そもそも体

力、気力もないので、断るエネルギーすらな

い可能性もあります。


これらはドラマの中にいる女性だけでなく、

だれにでも起こりうることだなと思います。

私自身も、過去の自分に思い当たることがい

くつかあります。


ドラマを見ておもうこと


2時間ドラマではさまざまな事件が起こるわけ

ですが、これは他人事ではないと感じています

私もうつとパニック障害を患っていた頃は、

正常な判断ができずにいましたので、悲観的

になり、生きることに絶望していました。夫

も同じ病気でしたので、ダブルで落ち込みも

ひどかったです。こんな時に突発的に事件を

起こしてしまう、ということもないとは言い切

れません。


ちょっとしたことで、人生の歯車は狂ってし

まうこともあるのだと思います。

私たち夫婦が心の病気になった原因は、あき

らかに栄養不足でした。

2人ともあまりの多忙と精神的なストレスで、

栄養は吸収できていなかったのでしょう。

また本来であれば睡眠中に、疲れた体や脳を

回復するはずですが、質の良い睡眠をとれて

いないために疲れやストレスはたまる一方だ

ったことが予測されます。


女性が気をつけるべきこと


みなさんは思春期に、しっかりと3度の食事

をとっていましたか?

□ダイエットで食事制限をしていた

□部活でたくさん運動していた

□塾や部活で夕食をとる時間がなく、簡単な

もので済ませていた


これらは思春期あるある。

私も思い当たります。


思春期は成長に伴い栄養需要が高まります。

そこへ初潮がくるため、さらに栄養が不足し

やすいんです!

にもかかわらず、食べていない、量が少ない

となると、栄養不足はさらに加速。またたく

さん汗をかけば、ミネラルも排出されますし

、過度な運動で赤血球が壊れて溶血すること

もあります(特に剣道やマラソンなど)

この頃からすでに隠れ貧血だった、という方

は多いのではないでしょうか。そのまま自覚

なく出産ともなれば、さらに鉄不足が進んで

しまいます。


私はめまいや立ち眩みは常にありましたので

、貧血だという自覚はありました。でもあま

り気にしておらず、仕方ないよねと諦めてい

ましたし、解消できるものでもないと考えて

いました。


栄養が不足していたり、偏っていたりすると

メンタルや疲れやすさにも繋がります。正常

な判断ができずにトラブルに巻き込まれてし

まう、なんてことも無きにしも非ず。

心当たりのある方は、一度血液検査をしてみ

たり、食事内容を見直す、ということを心が

けてみてください。


女性には月経がありますので、常に鉄欠乏と

隣り合わせであることを知っていただきたい

です。


腸内細菌と社会


この世の中にはいろんな人がいて、バランス

を保っています。腸内細菌のようだなあと思

うこともあります。


腸の中にはたくさんの細菌が住んでいて、その

様子がまるでお花畑のようだということで、

「腸内フローラ」とも呼ばれています。

この腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌、日和見

菌がおり、絶妙なバランスを保っています。

善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7

割。このようなバランスがベストな状態だと

言います。このように腸内フローラがよい状

態を保っていれば、たとえ悪玉菌でも、自分

の役割がちゃんとあるわけです。


ところがバランスが崩れて、悪玉菌が善玉菌

より優勢になった時、とんでもないことが起

こります。

日和見菌の特徴は、多い方の見方をすること

。悪玉菌優勢になると、7割もいる日和見菌

が悪玉菌のお手伝いをし始めるわけです。

腸内環境は一気に乱れ、肝臓に負担がかかっ

たり、ビタミンB群を作れなくなったり、栄

養の吸収がうまくできなくなったりして、さ

まざまな不調を引き起こしていきます。


私たちが住んでいるこの社会にも、いい人が

いたり、中間の人がいたり、ちょっとワルい

人もいるわけです。

いろんな人がいるのが社会ですが、傷つけ合

うのではなく、苦手なことを補合うバランス

の取れた社会でありたいとおもいます。


栄養で社会は変わるのか


栄養が満たされていると、体の中のエネルギ

ーが充足し、気力と体力がついてきて、疲れ

にくくなります。

神経伝達物質も正常につくられるので、常に

心が安定するようになります。

このような状態であれば、気持ちにもゆとり

が生まれてくるでしょう。

ゆとりがあれば、じっくりと考えたり感じた

りすることができますので、もしかしたら悪

党の臭いを嗅ぎ分けるとか、ここへは行かな

い方がいいな、という勘が働いたりするのか

もしれません。(これはあくまで私の見解)

そもそも、なぜ悪党が存在するのか?

そこにも栄養の偏りや、不足が関わっていそ

うです。


ハッピーホルモンのセロトニンがつくれてい

ない、が過剰になっている、亜鉛が不

足している、低血糖がある・・・様々な要因

が絡み合い、心がすさんでしまっているのか

もしれません。

みんなに栄養が満たされていれば、もっとや

さしい社会になるのではないか、と私は希望

をもっています。


栄養の大切さを広げたい


6年前、分子栄養学に出会うまでの私は、ま

さに不調のオンパレードでした。

ところが健康診断ではA判定ですので、不調

という自覚はなく、年だからこれくらいは当

然だし、同世代の人よりも元気だと思い込ん

でいました。

栄養を身体に入れることでまず大きく変わっ

たと感じるのがメンタルです。いつも楽しい

、心地よい。これまで生きてきた中で、今が

最も幸せだと実感していますし、この先はも

っと喜び溢れる人生が待っているのだろうと

楽しみです。

これまでの人生に疲れたり、トラウマに苦し

んだりされている方もいらっしゃるかもしれ

ません。

でも諦めることなく、少しづつでも栄養を入

れるということを意識してください。

「食べることは生きること」

食べるということは、自分自身への一番の思

いやりです。

私たちは経験と感動をするために生まれてき

ました。

苦労をするために生まれてきたわけではあり

ません。

あなたを幸せにできるのは、あなただけです!


どうか、食事をおろそかにせず、3度の食事

を大切にしてくださいね。

きっと、今よりももっと明るい未来が待って

います。

これまで頑張ってきたあなたを、栄養サポー

トで応援したい。

そんな思いで、イラストは血の漲る赤いジャ

ージを着た元気な女子にしました。


栄養の大切さを一人でも多く方へ届けて、幸

せな女性を増やすことを目標に、これからも

活動していきます。

ブログを読んでくださった皆様に、心から感

謝申し上げます。


皆様のお幸せを、いつも願っています


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