皆様、こんにちは。
第7期分子栄養学アドバイザーの
守島宏枝と申します。
私は看護師の経験を経て
現役保健師でもあります。
保健師の視点から、健康と栄養について
書いていきたいと思います。
つい先日、気象庁は夏までに
エルニーニョ現象が発生する可能性が
非常に高いとの見通しが高いとの発表が
ありましたね。
2019年以来4年ぶりとのことですが、
九州から東北地方にかけて広い範囲で、
雨が多くなることが予測されていて、
線状降水帯に注意が必要ですね。
7月1日には、博多で九州FESTA
(アドバイザー限定)が開催されます。
私も微力ながら実行委員を努めさせて
いただいております。
この前も、博多に集まり九州FESTAを
盛り上げるためのミーティングを行いました♪
安藤先生をはじめ、アドバイザーさんと
リアルで会える特別な機会ですので、
ドキドキとワクワクが入り交じりとても楽しみです。
オーソモレキュラーアカデミーは、アドバイザーさん
同士の横の繋がりが多いことが魅力の一つです。
まだ、お申込みでない方もまだまだ
お申込み頂けますので、是非九州へお越しください。
お待ちしています。
では、本題の「子宮がん検診と栄養」についてです。
まず、子宮がん検診とは、
正しくは子宮頸がん検診のことで
対象者・・・20歳以上
受診間隔・・・隔年(2年に一度)
検査内容・・・問診、視診、内診と 医師が採取した細胞による細胞診
※月経時は避けて受診
検査の目的・・・原因となる HPV(ヒトパピローマウイルス)の 感染から5~10年以上かけて 増殖するといわれているため、 定期的な検診により、 細胞の異常がないかを調べます
性交渉未経験者は、
HPVに感染するリスクが低いため、
検診を受けるメリットは小さくなります。
また、子宮がん検診は基本的に
症状がない人が対象です。
不正出血(おりものの異常 (茶褐色~黒褐色)、月経以外の出血)
下腹部の痛み
月経不順(月経が来ない、 なかなか来ない、または頻繁に来る)
月経困難(生理痛が強い、 出血量が多い)
などの症状がある場合には、
婦人科の病院を受診しましょう。
子宮がん検診を受けるべき理由としては
自覚症状がなく、最近は若い女性 (20~30代)での発症が増えていること
30代後半から40歳代が一番多いと されていますが、自覚症状がないため 自分で気づくことは困難です。Ⅰ期(初期)に
見つかった場合、5年生存率は92.5%です。
早期に発見することがとても大切です。
子供が産めなくなってしまう可能性が あること(がんのステージによっては、 子宮頸部の一部を円錐状に切除したり 子宮を摘出することもあり早産のリスクが高まります)
「高度異形成」という言葉を聞いたことが
あるでしょうか。
子宮がんになる一歩手前の状態のことです。
子宮頸部の細胞に異常
(がんになる前の状態)が生じて、
数年から数十年かけて子宮頸がんに
なっていくと言われています。がんになる前の
状態は、CIN1(軽度異形成)、
CIN2(中等度異形成)、CIN3
(高度異形成・上皮内がん)と進み、
子宮頸がんになっていきます。
異形成が見つかってからがんに進行するまでに
約5~10年程度かかると言われています。
子宮がん検診は自治体や健保組合での
助成も多くの機関が実施しているので
是非定期的に受けてください。
受診年に、偶数年齢の方を対象として
実施されていることが多いです。
なぜ、子宮がん検診と栄養なのか、、、
と言うことにふれていきたいと思います。
この子宮頸がんの原因となる
HPV(ヒトパピローマウイルス)は性交渉により
男女ともに感染しますが、多く方はHPVに
感染しても免疫機能が働いて排除されます。
免疫機能が低下していることによって、
長期間HPVに感染している状態が続く
ことによって、子宮頸部の組織が異形成の
状態になることが分かっています。
つまり、免疫機能が正常に働いていれば
子宮がんになるリスクが減るということです。
子宮頸がんの主な原因であるHPV感染を
予防し、免疫機能を強化するためには
以下のことができます。
・HPVワクチンの接種
WHO(世界保健機関)や多くの国で
接種が薦められています。
日本では、2022年4月から
子宮頸がんワクチンの接種を
呼び掛ける「積極的な勧奨」が
再開されました。定期接種の対象は
小学校6年生~高校1年生の女子で、
市区町村からお知らせが届きます。
定期接種できるのは2価ワクチンと
4価ワクチンです。
そして、同じワクチンを合計3回、公費、
つまり無料で接種できます。
2023年4月1日より9価ワクチンが
定期接種に追加されました。
2価と4価は子宮頸がんの原因の50~70%
、9価は80~90%を防ぐとされています。
・生活習慣を整える
バランスの取れた食事・十分な睡眠・適度な
運動が大前提。
「バランス」がとても大事だと
最近特に感じています。
多すぎても少なすぎてもいけない、
ストレスの管理は生活習慣の土台
である自律神経のバランスに
とても重要です。
最近、私は香りマインドフルネスを
毎日仕事前と寝る前に実施しています。
好きな香り(アロマや紅茶、コーヒー、
味噌汁など天然のものの香りなら
なんでも良い)を鼻元に置いて、
呼吸することで自律神経の切り替え
スイッチを押すことが出来ます。
しかもたったの0.2秒で
大脳辺縁系に到達するんです。
ただ、注意すべきことはやりたくないのに
無理にやらないことです。逆にストレスに
なってしまい、自律神経の切り替えが
上手くいきません。
習慣化できるものを取り入れてみてください。
・抗酸化対策をする
ビタミンCやビタミンE、カロテノイドや
フラボノイド等、カラフルな食品に含まれる
抗酸化物質をしっかり取り、免疫機能を
サポートしましょう。
特に旬の野菜や果物にはミネラルや
ビタミンが豊富です。
熊本はスイカの産地で、ゴールデンウィーク頃
の1番なりのスイカがとても美味しいです。
いちごの終盤には、いちご麹ジャムに
初挑戦しました。いちごミルクのような
仕上がりでとても美味しく頂きました。
・オメガ3の摂取
炎症を抑制し、免疫応答を調整する働きの
あるオメガ3が豊富な魚、
ナッツ等の食品を摂りましょう。
魚ばかりを食べるのはやはり飽きて
しまいますよね。我が家は天然だしを
活用したり、MO3やアマニ油が重宝しています。
3食のお食事に何かしらオメガ3を
取り入れることで炎症を抑えていきましょう。
・プロバイオティクスの摂取
腸内フローラと子宮内フローラは密接に
関係しています。腸内環境が悪いと
子宮内環境に影響します。乳酸菌や
ビフィズス菌などのプロバイオティクスを含む
発酵食品で腸内環境を改善することで
免疫機能を高めることができます。
我が家は、ぬか床を使うようになり、
乳酸菌も発酵する時にガスを沢山発生
していることを実感しています。
ガスが発生しても、腸内環境が良いと
滞らずに排出できます。
腸内細菌は免疫システムにおいてとても
重要です。
発酵食品は個体差がとても強いので、
摂るモノ、量を加減しながら
自分に合うものを見つけてください。
・サプリメントの検討
ビタミンD・亜鉛・セレンなどの免疫機能の
向上に効果のある高品質サプリメントを
摂取することも一つの手段です。
免疫機能を高めることは、子宮がんの
原因の一つであるHPV増殖のリスクを
減らせるだけではなく、
・感染症への抵抗力が向上する
免疫機能が強くなることで、ウイルスや
細菌などの病原体に対して強力な
抵抗力を持つことができます。
・アレルギーや自己免疫疾患の
リスクが低下する
免疫機能が正常に働くことで、
アレルギー反応や自己免疫疾患の
発症リスクが低下します。
・がん抑制効果がある
免疫機能が正常な状態であれば、
がん細胞を見つけて攻撃する
能力があります。
そのため、がんの予防や治療に
つながる可能性があります。
現代病とも言われている、
ガンやアレルギー疾患等においても
免疫機能を高めることは、切り離せないものです。
子宮がんに限らず
免疫機能を意識した生活を送りたいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回は、最近私の中でブームである香り
マインドフルネスについて書きたいと思います。