top of page

オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真北野香苗

自律神経の整え方

こんにちは!

熱すぎる夏を乗り越えて、

あっという間に秋になりましたね。

 

さて、私たち日本人の体について、

昭和や平成では

あまり理解してもらえなかったこと、

というのがいくつも

理解されるようになってきて、

沢山の方法が溢れ出ているように思います。

 

・これまで経験していない

・これまでなかった

・これまで考えられなかった

 

と聞くと、大変に思うかもしれませんが、

私たち人間の体については、

基本に立ち返って考えることも

1つ大切なんじゃないかな、

と思っています。

 

 

今回は、「自律神経の整え方」をテーマにしています。

 

生成AIにも聞いてみたので、その内容についても触れたいと思います!

 

 

 

【自律神経とは】

 

まずは、そもそも自律神経って何??

 

自律神経は体の調子を整えるために、

非常に重要な役割をしています。

 

体のさまざまな機能を「無意識に」調整する神経系の一部のことを、自律神経といい、

 

交感神経」と「副交感神経」の

2種類からなります。

 

これらは、

それぞれバランスを取りながら

体の状態を整え、

私たちの意思とは無関係に

体の状態を保ってくれています。

―‐‐‐―‐‐‐―

<交感神経>

・身体を活動的にする働きがあります。

・緊張時や運動時(ストレスを感じたり運動したりする時)に活発になり、心拍数を上げたり、血圧を上昇させたりします。

 

<副交感神経>

・身体をリラックスさせる働きがあります。

・食事後の消化を助けたり、心拍数を下げたりします。

―‐‐‐―‐‐‐―

 

 

この2つの神経がバランスを保ちながら、

 

・心拍数(上昇・低下)

・呼吸(促進・抑制)

・血管(収縮・拡張)

・胃腸の動き(抑制・促進)

・瞳孔(散大・縮小)

・涙腺(涙出ない・涙出る)

・発汗(促進・(作用なし))   

 

などの様々な生理機能を調整しています。

 

自律神経がバランスよく働くことで、

体が適切に環境に適応し、

健康を維持できるのです。

 

 

 

【知らず知らずのうちにバランスが崩れてしまう】

 

ストレスや体に負荷が多きすぎる環境だと、

交感神経が強く働きすぎてしまい、

―‐‐‐―

消化能力低下、食欲低下

手汗、寝汗

攻撃的、イライラ、せっかち、早口

動悸・息切れ、ハイテンション

血流障害、冷え

―‐‐‐―

といった症状が出てきます。

 

ストレスといっても、

・命を脅かすようなストレス(飢え、けが、病気、気温など)

・すぐに命には関わらないストレス

(欠食・栄養不足、睡眠不足、仕事・学校、人間関係、光や音など)

が大きく分けられますが、

 

体にとっては、どんなストレスでもストレスに変わりないんです。

 

とにかく交感神経を強く働かせて、

体にかかったストレスに対抗しようとします。

 

そのため、”すぐに命には関わらないストレス”

が多い現代では、知らず知らずのうちに

交感神経が強くなりすぎている方がとっても多いと思います。

 

ストレス社会」と耳にして、

人間関係や職場や学校の状況、音や光、

睡眠不足からのストレスというのは

大抵の方が想像しやすいのではと思うのですが…

 

普段の食習慣や生活スタイルが、

体にとってはストレスになってしまっている

 

ということについては、まだまだ認識が低いように感じます。

 

―‐‐‐‐―

□いつでも好きな時に食べられるからこそ、

 食べる時間が不規則、食べないときもある。

□眠いから朝ごはんよりも寝ることを優先する。

□おしゃれに、朝はパンとコーヒーだけ。

□ダイエット中だから、野菜中心ヘルシーに♪

□タンパク質中心に食べて、糖質はとらない。

―‐‐‐‐―

↑こちらはよくあるパターンかなぁと思いますが、

体が非常にストレスを抱えてしまっている状態です。

 

ただでさえ、

人間関係や職場学校でのストレスに対抗しなきゃいけないのに…

いつの間にか生活の中でストレスを抱えているなんて…

 

 

病院などで、自律神経が乱れてますね、と言われても、

整え方、というのはなかなか詳しく教えてくれないことが多いかと思います。

 

バランスの整え方なんてものは、

誰も具体的に細かく教えてくれなくて、

自分でなんとかしなきゃいけない、という状況がまだまだ多いのが現状です。

 

 

ところで、今時の生成AIは

どんなことを教えてくれるのか、

ちょっとだけ試してみました♪

 

生成AI [ChatGPT 4o mini]に

「自律神経の整え方を教えて」と聞いてみました。

 

 

【生成AIの回答は…?】

 

知りたいことは、インターネットで検索ワードを入れたり、

SNSでも検索もできますが、

最近では生成AIが、さっと検索結果を

まとめてくれることもありますよね。

 

手っ取り早く様々な情報から、

ある程度の知識を教えてもらえますが…

(正確な情報かどうかは別として。)

 

 

自律神経の整え方を教えて!

 

出てきた回答の概要はこちらでした!

―‐‐‐―‐‐‐―

1. 呼吸法(腹式呼吸、4-7-8呼吸法)

2. 運動(散歩やヨガ、ストレッチなどの軽い運動、

週に数回・30分程度のジョギングやサイクリング)

3. 食生活(バランスの取れた食事、特に青魚、亜麻仁油など、水分補給)

4. 睡眠環境の改善(毎日同じ時間に寝起き、

寝る前に読書やアロマ、温かいハーブティーを楽しむ)

5. ストレス管理(好きなことに没頭する、日記を書く)

6. マインドフルネスや瞑想(簡単な瞑想:5〜10分、

目を閉じて呼吸に集中、ボディスキャン)

7. 自然とのふれあい(森林浴)

8. サポートを求める(専門家の相談)

―‐‐‐―‐‐‐―

 

整える方法をたくさん提案してもらえました!

たくさん出てきたからよし!というわけにはいかず…

 

ヒトの体を作る材料補給のために

非常に大切な

<3.食生活>に関して、

 

「この食品・食材がよい!この成分が自律神経を整える」というような情報は簡単に教えてもらえましたが…

それ以上の内容はありません。

 

また、

生活リズムに関することは、

睡眠時間や運動の項目で、「規則正しく」や「具体的な時間」を教えてもらえましたが…

 

食生活については、

言及はありませんでした。

 

 

 

【整えるために『食』はまだまだ軽視されている!?】

 

自律神経のバランスが崩れる

自律神経が乱れている

自律神経を整える

 

 

このように聞いても、

」に深く結びつけるのは

まだまだ一般的ではない、ということです。

 

 

確かに、

自律神経のバランスが崩れてしまうのは、

ストレス、過労、ホルモンバランスの変化、不規則な生活、環境など、

沢山の要因がありますが、

 

 

たくさんの要因で溢れる中で、

自律神経のバランスを整えるために、いろんな方法を頑張って試しても、

 

そもそも

・体に必要な材料が足りない

・体に必要な材料を体に取り込めない

 

という状況が改善しないことには、根本的な改善にはつながりません。

 

・体に必要な材料を満たす

・体に必要な材料を体に取り込む

 

そのためには、

必要な時に必要なものを食べることが重要です。

 

 

【整えるために必要な食事の方法】

 

野菜を食べることについては、

健康的」といった良いイメージは

誰にでも染みついているのかなぁと思います。

 

だからこそ、次の3項目!

頭では分かっていても、いとも簡単に食べないことを

選択してしまうので、意識したいところです。

―‐‐‐―

□朝食を食べること

□1日3食タンパク質をとること

□補食を食べること

―‐‐‐―

もちろん、栄養バランスの取れた定食のような食事が理想的ですが、

自律神経のバランスが崩れている時というのは、

食欲が低下していたり消化が上手くいっていなかったりするので、

消化アプローチなどの工夫が必要です。

 

食欲がないから、胃もたれするから、といって、

食べない、同じものしか食べないなどを続けていると、

余計に体にストレスをかけてしまい、

自律神経のバランスを整えることが非常に困難になります。

 

 

なので、

「自律神経の整え方」を検索したときに、

 

誰でも簡単に、

朝食」「タンパク質のおかず」「補食」といった

キーワードに辿り着くようになってほしいなと思います。

 

欲を言えば、消化が上手くいってない方が大半かと思うので、

消化吸収をサポートする方法も合わせて必要ですね。

 

 

【最近思っていること】

 

話は変わりますが、

長女が小学校に通い始めて、あっという間に半年以上が過ぎました。

 

一昔前とは違い、給食は食べ終わるまで

一人机で食べ続ける、ということはないようで、

 

食べ始める前に、時間内に食べられるように自分で量を減らす。

足りなければ、後でおかわりをする。

 

というシステムのようです。

 

無理強いがないので、食べることが嫌になったり、

精神的苦痛は少ない反面、

 

その食べられなかった分は

どこかで補わなきゃいけないな。と思います。

 

ですが、実際には、

・共働き家庭では、夜ご飯までの間に食べられるのは、

学童などで出されるスナック菓子中心のおやつ

・学校では食物アレルギーのお子さんなどもいたり、

衛生的な観点や規律を守るため?などで、

補食として何か食べ物を持っていくことは難しい

 

という現状があります。

 

成長期の子供たちが長い時間過ごす場所での

「食」に対する認識が、

自律神経などの身体を整える観点からも、

もっともっと良い方向に変わっていくと

いいなと思う、今日この頃です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!


bottom of page