こんにちは、
分子栄養学アドバイザーの勝田です。
分子栄養学をオーソモレキュラーアカデミーで
学びはじめて早いもので
もうすぐ4年経過します。
独学で学んでいた時代も
合わせると6年程。
わたしの失敗談や反省点を
踏まえてよく思うことは
「さぁ、栄養療法を実際に
取り入れていこう!」
と、なった際に、
これは絶対に避けては
通れない登竜門がいくつか
あると思っています。
そのうちの2つが
□消化力のチェック
□血糖コントロールチェック
ここは避けては通れないでしょう。
栄養療法を取り入れるのであれば
自身の消化力と血糖コントロールの
状態を把握しないことには、
なかなか良い体感が得られなかったり
遠回りをしてしまったり、
逆に体調が悪化してしまう
ケースもあり得ます。
かつて、カトリックの巡礼地で
西洋の驚異と称されていた
モンサンミッシェルに向かう
巡礼者に贈られた言葉に
~モンサンミッシェルに行くなら
遺書を置いていけ~
という有名な言葉があります。
わたしがこの言葉をパクって
かつての自分に言葉を贈るならば、
~栄養療法を取り入れるなら
自分の消化力と血糖コントロールを知っておけ~
となります。
消化力のチェックには
ピロリ菌チェックが必須。
ペプシノゲン法なども
取り入れたいところですし、
血糖コントロールチェックとあらば
フリースタイルリブレなどが
自身の血糖コントロールの
おおよそを推測するのに
非常に役に立つと思っています。
◆フリースタイルリブレの誤差について◆
栄養療法を取り入れるならば
消化力も血糖コントロールも
どちらも非常に重要で
チェック必須項目ですが、
今日はとくに
血糖コントロールの把握に役立つ
自己血糖測定器・リブレについて。
自身の血糖コントロールの状態、
そのおおよそを知る上で
非常に役立つリブレですので、
一度は試すと良いよ!と、
家族や友達にもリブレを
絶賛おススメ中?のわたしですが、
その中でたまに感じるリブレの難点…
リーダー(本体)の測定画面に表示される
センサーでの測定値と、
実際に採血した際の測定値とで、
誤差があるということです。
リブレは血液中の糖を
測定しているわけではなく、
細胞間質液中の糖を測定しているので、
実際には血糖ではありません。
<リブレで測定している間質液中の糖(グルコース)イメージ>
わたしがリブレのセンサーを使う際は、
必ず数回は電極を用いて採血し、
実際の血糖値を測定するよう
にしているのですが、
結構な割合でセンサーと
電極採血での測定結果に
20~30程度の誤差が
生じてしまうことがあります。
センサー装着から3~4日で
誤差が10前後に抑えられ、
安定することもあれば
2週間ずっと誤差がある状態で
終了することもあります。
誤差が出てしまう理由には
リブレでの測定は血液中の糖(グルコース)で はなく、細胞間質液の糖から推定している
細胞間質液での計測では血液中の 糖(グルコース)濃度よりライムラグが発生している
などでしょうか。
わたしがセンサーを装着してる期間、
採血も用いて測定すると
誤差が出ることも多いので、
みんなはどうなんだろう?
と気になりました。
そこで今回、わたしの友人にも
センサーを装着してもらい、
誤差がどの程度なのか
実験してみました。
◆リブレの誤差を調べてみた◆
センサーを起動し、
装着後数日は数値が安定しない
とも言われるので、
装着後6日目にセンサーと
電極採血との誤差を測定してみました。
※ついでに装着後から
11目と12目の誤差も載せています。
血液中の糖濃度(グルコース)と、
細胞間質液中の糖濃度(グルコース)が
全く同じにならないとは言え、
わたしのデータは20前後の
誤差があることが分かり、
友人と比べると、わたしの方が
常に誤差が出ている感じがありました。
ちなみに、リブレのセンサーは
血液中の糖ではなく、
細胞間質液中の糖を測定している
ということですが、
血液中の糖が細胞間質液中へ
移動するまでのライムラグは、
約5分~10分程度とされています。
炭水化物・糖を含む食事を摂ると
血液中の糖が増えて
その糖が間質液に5~10分程度の
タイムラグを経て各細胞へと
取り込まれることを推測すると、
食後の測定ではそれなりに
誤差が出てしまうと思うのですが、
わたしは空腹時であっても、
常に20前後の誤差が
出てしまっています。
たとえば、
起床時にピッとセンサーを測ると
7時間近くも絶食しているにも関わらず、
「100」と出てしまい…、
寝起きすぐの採血が
100もあれば糖尿病傾向です。
個人的には明らかに疑わしい
数値になっているので
慌てて実際に採血をすると、
75だったりします。
これはこれで、逆に低すぎて
大慌てで何か口に入れる必要があります。
◆リブレはそれでもおススメ◆
わたしの今回のリブレ実験は
誤差がずっと続いてしまいましたが、
友人の方はそれほど誤差が
出ていませんでした。
ネットなどで調べていると、
誤差が少なく測れた時の
センサーを装着した腕の位置を
写真に撮っておいて
次回も同じところを目指して装着すると良い。
など、面白い考察を見かけたりしました。
それほんとなの…?
と、思ってしまいます。笑
他にも、腕にセンサーを付けてから、
起動させるまでに
24時間(1日間)置いてから
起動させた方が誤差が出づらいなどの
書き込みもありました。
※こちらに関してはわたしも度々実験しましたが、
24時間以上置いから起動しても
誤差が出る時は出るなぁという
結果に落ち着きました。
間質液のグルコース濃度と
血液中のグルコース濃度は
タイムラグが発生するとは言え、
ある程度は相関する
と言われているのですが…。
あまりに誤差が出る時は、
どっちなんだ?と
頭を抱えることもあります。
では、毎度毎度採血をすれば
正しく測定できるか?と言うと、
実はそうとも限らないそうで、
血が少なくて、無理やり血を
押し出したりすることで
測定結果が低めに出てしまったりする
こともあるそうです。
誤差に関しては
タイムラグのせいなのか、
間質液中の糖を正確に
測れていないだけなのか、
はたまた、採血に失敗しているせいなのか…。
誤差が常に出てしまう理由は
よく分かりませんが。
センサーにしても採血にしても
完全に正確な数値を測定することは
恐らく不可能かと思いますので、
あくまでも『推測する』
という感覚でリブレを使うことで、
食後どのように変動するか?
夜間の血糖値の状態はどうか?
などはおおよそ把握出来て
非常に便利だと思います。
明らかに数値に違和感がある場合は、
採血と合わせて使用することで
誤差を把握しておけば
実際の数値を予想しやすいと思いますし、
健康診断のHbA1cやGA、
1.5AGなどの項目と合わせて推測すると、
より自分の血糖コントロールの状態を
知ることが出来ると思います。
◆まさかの低血糖が発覚◆
そして今回、わたしの友人は
初リブレだったのですが、
この実験をきっかけに
思いがけず友人の低血糖が発覚しました。
わたしはりさちゃんのように
手が震えたりしないし、
空腹で怠くなる感じはないから
と、いつも言っていたのですが、
夜間から明け方にかけて
意外と低血糖になっていることが分かり、
小分けでちょこちょこ食べを
しているわたしの対策を
「なるほど!小分けの食事はすごい大事だね」
と、これまでのわたしの謎の補食行動に
ようやく納得してくたようです。笑
「寝ている時は何も食べないのに、
低血糖にならない人なんているのか?」
という、するどい突っ込みも頂きました。
通常、食べていない睡眠時には
血糖値を上げるホルモンの
コルチゾールや成長ホルモンが分泌され
サポートしてくれるのですが、
自律神経系やホルモン調整系が乱れていると
サポートが得られずに
夜間の血糖値を維持できません。
夜間低血糖を起こしている方は、
甲状腺機能も潜在的に低下している
ケースも多いです。
わたしの友人のように
低血糖は本当に自覚症状がない事も多く、
見落とされてしまいがちです。
低血糖が、糖尿病患者さんの
インスリン注射によってのみ
引き起こされるものという概念が
一般的認知ですが、
いわゆる健康診断で異常なしと
言われている健常者でも、
実は隠れ低血糖になって
しまっている人が
かなりの割合でいるのでは
ないかと思っています。
少しでも理解が深まれば良いなと思います。
今回のように、リブレでは数値として
ハッキリ出るので
納得してもらいやすいなと
改めて感じました。
誤差がある程度出てしまうケースもありますが、
2~3回使えば自分の血糖コントロールは
だいぶ把握できるのではないかと思います。
今回の実験、誤差の検証をするつもりで
装着したのですが、
思いがけず友人の低血糖が発覚し、
今後、彼女にもちょこちょこ食べを
実践してもらうための
とても良い資料になりました。
そしてわたし自身、放っておくと
相変わらず血糖値が下がりに下がり
70台が常…。
自分で分かっているからこそ
日頃から意識して気を付けていかねばと、
久々にリブレを使うことで戒めとなりました。
やっぱりわたしには
ボーンブロススープが手放せないです。
みなさんのリブレ体験は
いつもどんな感じですか?
また、まだ試したことがないという方は、
是非試してみることをおススメいたします。
思いがけず低血糖や血糖値の乱高下が
発覚するかもしれません。