私の父はザ・昔の九州男児という感じで
怒ると怖い、料理や片づけなど家のことは
女がやるのが当たり前。
父の言った通りにできてないと
怒鳴りつける。というような性格でした。
ただ、いざとなると頼り甲斐があるし、
やるときはやる。
口下手だけど優しい一面もあり
滅多に褒めてくれない父から
たまに褒められると
とても嬉しかったのを覚えています。
そんな感じの父でした。
小さい時から父にガミガミ言われても
ハイハイと受け流して我慢していた母を
見ながら育ちましたので、
社会人で海外留学した時に、
外国の文化を肌身で体験すると
我が家とは大違いで
カルチャーショックを受けました。
レディーファースト、男女平等・・・
そこから母に対しての父の態度が
ますます許せなくなってきました。
母がかわいそう。
どうしてそんな言い方をするの?と。
注意してもなにも変わらない父が嫌になり
私は次第に父と距離を置くようになりました。
日本へ帰国してもすぐに他県で
一人暮らしを始めました。
しばらくして私も結婚をし、
現在はスイスに住んでいますが、
男の子を二人授かり育児をしていく中で、
ずっと父と心の距離があることが
私の中で気になっていました。
本当はもっといろんなことを話したい。
でも、母に対する傲慢な態度の父を
なかなか許すことができない自分がいる。
父が私にしてくれたことは沢山あります。
感謝するべきことも沢山あるのに、
どうしても心の中で
父が許せない気持ちの方が強く、
そんな自分の心のブロックを
どうしたらいいのかわかりませんでした。
そして、子育てをしていて気がついた
私にも父と「似たような部分が沢山ある」ということ。
子供がお茶碗をひっくり返すとガミガミ、
やっと休憩できるというときに限って
兄弟ゲンカを始めて、私も我慢できずに怒鳴り散らす。
その怒鳴り散らし方が、当時の父とそっくりでした。
何度も自分を変えたかったけど、
怒りのパワーがすごくて、
一度怒り出すと、蓋がとれたみたいに
怒りが溢れてワーっと怒ってしまう。
子供にはよくないとわかっているのに
怒りを止められない自分。
今思えば、父も同じだったんだと思います。
そこに気がついてから
徐々に、私は
「自分は母と父から生まれた」
という事実を受け入れて、
私の一部は父なのだ。
かつて、私が嫌だと思っていた
父の一部が自分の中にもあることを
認めていけるようになっていきました。
お待たせしました。
やっと分子栄養学が出てきます^^
私が分子栄養学と出会ったときは
そんな心の状態でした。
入り口は自分の体調不良と
息子の発達についてのことを
勉強したいと思って学び始めたのですが、
体のメカニズムを深く知ることで、
ああ、あのときの父は
低血糖を起こしていたんだな。
だからあんなキレ方をしていたのか。
祖父も父も糖尿病で、
血糖コントロールが悪かったんだね。
ピロリ菌がいて、お酒も好きで、
献血にもしょっちゅう行っていたから、
男だけど、重度の貧血もあっただろうな。
だから細かいことにもガミガミ言ってたんたね。
鼻炎もちで、一度くしゃみを
し出すと止まらないし
昔蓄膿症で手術したこともあったので、
慢性上咽頭炎だったよね。
いびきもすごくて不眠もあってつらかったね。
そんな体で大変なのに、
育ててくれてありがとう。
仕事の定年が近づいていたときは
本当に体がつらそうだったよね。
お父さん、時々冷たい態度をとって本当にごめんね。
遠くの国で子育てをしている私のことを
気にかけて、母経由でいつも連絡がきてたけど、
父が誰よりも私のことを
気にかけてくれていたことは
本当は気がついていました。
でも素直になれなかった自分がいました。
分子栄養学に出会い、
今は亡き父の愛情をしっかりと
受け取っています。
過去のつらかった思い出も、
症例にピッタリと当てはまるようなことだらけです。
晩年は残念ながらコロナ渦で会うことは
かないませんでしたが、
私と父の心の距離はとても近くなりました。
物質的な距離よりも、心の距離が大切だな。
と思っています。
今回、私の超個人的な事をブログに書こうと思ったのは、
私と似たような方が、
少なからずいらっしゃるのではないかな?
と思ったからです。
両親に対するネガティブな思いを抱えたまま、
その気持ちをどうにかしたいのに
なかなか前に進めない自分がいる。
そんなとき、分子栄養学で
「体に起きている事実」を知る事で、
現実の世界での出来事とリンクさせることができます。
そして、それは子育てにも夫婦関係にも応用が効くのです。
私はもう子供に対して
「ガミガミかあちゃん」ではなくなりました。
子供が夕方に機嫌が悪くなって私に酷いことを言ったとしても
その言葉を額面通り受け止めず、
「ああ、今は低血糖が起きているな。」と理解して、
さっとおにぎりなどの補食を出します。
その後20分もすればさっきとは別人のように
ニコニコしています。
(うちの子供は思春期ですが小さい子も同じです。
お母さんも同じですよ)
人は、貧血でも、腸内環境が悪くても、
慢性炎症があっても
本来の持っている素質を十分に
発揮することができません。
生まれるのは周りとの「誤解」
もったいないと思います。
栄養が満ちて、慢性炎症がなくなれば、
生まれるのは「愛」です。
栄養が満ちてきた今の私は、
実生活で感謝を感じることや
周りの人の愛情を感じられることが沢山あります。
昔の「アドレナリン全開育児」で
人の意見を聞かない頑固な私は
もういません。
このブログを読んでピンときた方は
私のように遠回りせずに、
今、ご自身の体調不良に気がついて、
分子栄養学を取り入れていけば、
目の前の現実にもっと感謝できるようになると思います。
うっとおしいと思っていた周りの人に
感謝できるようになると、
自分自身の人生が数倍輝きます。
恨み、つらみ、ネガティブな感情、
そうゆう気持ちをどこかに引きずっている人は
分子栄養学でまずはご自身の
体調不良を知り、整えることで
今まで何年もかけて解決できなかった
心の問題すら解決できます。
ぜひ、一緒に学びませんか?
分子栄養学の知識は
「一生物の宝」だと思います。
安藤先生の「愛あふれる講座」は
たくさんのことに気づかせてくれます。
かつての私がそうであったように
あなたの心のブロックも取れるかもしれません^^